こだわりStyle

作物が元気に育つように
手助けする

小幸農園では、作物が自分で元気に育つように、自然の力を活かした環境づくりを大切にしています。「育てる」のではなく「育つように手助けする」。
作物は子育てと同じで、親の思い通りにいくものではありません。それよりも、作物自身がぐんぐん成長できるように、周りの環境を整えてあげること、特に初期の成育をしっかり手助けしてあげることが大切だと考えています。
光、水、栄養をしっかり吸収して元気に育った作物は、自然の恵みがたっぷりと詰まっていて、みずみずしく、栄養価も高く、食べた人を元気にしてくれます。

ぶどう、お米、にんじん、枝豆・・・作物によって最適な環境は異なります。
私たちはバイオロジカルファーミング*という考え方を元に、それぞれの作物にとって何が一番良いのかを考え、環境を整えることにこだわっています。

*バイオロジカルファーミングとは、自然の力を最大限に活かし、作物を健康に育てる農法のことです。植物生理学という学問がベースにあり、光合成の仕組み、水や栄養を吸収する仕組み、成長の仕組み、虫や病気へのストレス応答など植物のことを理解し、その知識を活かして環境、特に土壌の栄養素や微生物のバランスを調整します。これにより、化学肥料や農薬にできるだけ頼らず、自然の力で、虫や病気にも負けない栄養価の高い作物が育つ環境を作ります。

自然の力、大地の力を
引き出す

私たちが特に力を入れているのは土づくり。
酵母菌、乳酸菌、納豆菌、フルボ酸などを用い、作物ごとに最適な土づくりを目指しています。
微生物が土の中で有機物をアミノ酸やビタミン、酵素といった栄養に変え、作物にとって理想的な環境を作り上げます。酵母菌や乳酸菌は水をきれいにし、作物がミネラル分をしっかり吸収できるようにする作用もあります。納豆菌は病気を防ぎ、フルボ酸は栄養を吸収しやすくする効果もあるので、作物はさらに強く、豊かに育ちます。
土の中の栄養素や菌のバランスを科学的に計測し、作物ごとに最適と思われる数値を目指して、年々土壌を改良しています。土が良いと、作物も元気に育ち、虫や病気にも負けません。そうして収穫された作物は、葉や実がぎっしりと詰まり、栄養価が高く、安全で、自然の恵みが感じられるものになるのです。
米には「醤油の搾り粕」などの有機肥料も使っています。発酵済の食物繊維なので、土の栄養分になるんです。
ぶどうには「海草」「竹パウダー」「有機りん」などの有機肥料を使っています。土が良いと、有機肥料の発酵が促進され、ぶどうの樹がより健康になります。根が生長し、光合成も活発になり、糖度が高くコクのあるぶどうが出来るようになります。

ぶどうは樹上完熟させる

バナナや桃などの果物は、「腐る直前が一番甘くて美味しい」と言われるのを聞いたことはありませんか。それは、追熟という収穫後に果物の中の酸が糖に変わる現象が起きているからなのです。
しかし、ぶどうはこの追熟現象が発生しない果物です。その為、糖度が低い状態で収穫した場合、その状態から糖度が大きく変わることはありません。
樹上完熟させたぶどうは、その品種が持っている甘さ、酸味、香りをしっかりと感じるぶどうになります。
市場に出回るぶどうの多くは完熟する前に収穫、出荷されています。農園直売だからできる樹上完熟させた甘さ、酸味、香りのバランスあるぶどうをぜひ味わってみてください。

※ぶどうが一番美味しいタイミングでの収穫、発送を行っております。そのため、順番をお待ちいただくこともございます。 何卒、ご了承ください。